皆さんこんにちは、緑和堂京都本店です。
今回ご紹介するのは『改造紙幣1円札』です。
改造紙幣は神功皇后札とも呼ばれ、日本で初めて肖像画の描かれた紙幣となります。発行年数は1881年~1899年までとなっており、それ以前は明治通宝という紙幣が流通しておりました。しかし明治通宝は偽造しやすく偽物が多く出回ってしまったことや、紙の耐久性の低さなどの問題を抱えていました。そこでそれらの問題点を「改造」して発行したのが改造紙幣です。
肖像画には日本書紀に登場する神功皇后で朝鮮半島を統治するなど大きな武勲を立てたことで知られており強く豊かな国にしていくという思いが込められています。
デザインはイタリア出身のエドアルド・キヨッソーネが担当したことで肖像画が西洋人風に描かれていますが、細密で美しいデザインは当時から高い人気がありました。また、現在においても歴史的価値や流通量の少なさなどから高い人気を誇っています。
今回のお品物は折れや破れ、汚れなどが見られ決して良い状態とは言えませんが人気の高い品の為上記の評価をつけさせて頂いております。
また、紙幣は硬貨などと比べて状態が劣化しやすいので、古いお札などをお持ちの方はファイルに挟むなど保管には十分お気をつけ下さい。