こんにちは緑和堂大阪支店です。
本日は出張にてお譲りいただきましたお茶碗の紹介です。
箱裏には淡々斎の書付が入っており、御本茶碗であることが記されております。
御本茶碗とは17~18世紀頃に焼かれたものであり、高麗茶碗にあたるものです。
当時、日本からお手本となる茶碗や下絵などを送り、それを元に朝鮮で焼かせた注文品の総称を御本茶碗と呼びます。名前の由来通り御手本から造られた茶碗ですね。
一口に御本茶碗と言っても数多く種類がございまして評価としてもマチマチです。
今作は比較的時代が新しいお品物とはなりますが、御本茶碗特有の鹿の子模様(赤い斑点)が綺麗に出ております。全体を通して落ち着く色味の中に、遊びのある文様が刻まれておりメリハリがあります。
このような寂物には時代によって数が少なく大変高価な評価が付くお品物もございます。
御本茶碗に限らず、時代物の道具をお持ちの方は是非一度拝見させていただけますと光栄です。