皆様こんにちは。緑和堂東京支店です。
今回のご紹介は脇田和 作『ドレスメーカー』です。
脇田和は東京都出身の西洋画家です。青山学院中等部で図画教師だった小代為重から油彩と木炭デッサンを学びました。1923年に姉夫婦がドイツに駐在することとなり、共にドイツへわたりました。ドイツでは帝室技芸員のマックス・ラートルの紹介で画塾に入り、1925年にはベルリン国立美術学校に入学するなどスキルを磨きました。しかし、1930年父が急死。会社を経営しながら画業を続け、帝展や光風会に出品を続けました。光風会を脱退後は新たに新制作派協会を設立しました。1938年から1944年の間は従軍画家として報道に携わりました。帰国後、集団疎開し、芸術家村を構想しました。1959年に東京藝術大学の教員となり、1970年まで続けました。以降は、関東を中心に展覧会の開催や作品集の刊行を精力的に続け、1998年には文化功労者に選ばれました。
今回ご紹介の脇田和 作『ドレスメーカー』は抽象表現が印象的な作品です。初期の頃から子供をモチーフとして好んでおり、再現描写に留まらない構成を描くことでも知られる作者らしい作品と言えるでしょう。
緑和堂では絵画に加え、掛軸や彫刻などの美術品を幅広く取り扱っております。気になる作品などお持ちでしたらいつでもご相談ください。
お客様のご連絡を心よりお待ちしております。