皆様、こんにちは!緑和堂京都南店でございます。
今回は京都画壇の巨匠、池田遙邨の作品をご紹介致します。
池田遙邨は岡山県出身の作家で、竹内栖鳳の内弟子となり活躍をした作家です。
遙邨作品は京都の風景を描いたものが多く、中でも嵐山風景を描いた作品が評価が高いです。
今回査定をご依頼頂いた作品は京都風景ではなく遙邨の作品としては大変珍しい富岳の図柄の作品でした。ちなみに富岳とは富士山の異名であり、葛飾北斎の富岳三十六景など美術品の名にも使われています。現在でも世界一のスーパーコンピューターの名前になるなど、日本を代表する山にふさわしい単語ですね。
話しが逸れてしまいましたので作品のご紹介に戻します。
お譲り頂いた作品は直筆の共シールがあり、額の状態も非常に良かったためこちらの金額となりました。共シールとは作家が作品タイトルを書いたものです。日本画作品は大部分が額裏にあります。また、掛軸から額装にした作品については掛軸の上蓋部分をカットして残す場合があります。こちらは共板といって共シールと同様に作家自身の作品を証明するものですので、査定の際は大切に保管をお願い致します。
緑和堂では池田遙邨の作品を初め、日本画の作品を集めております。また絵画の他にも幅広いジャンルの美術品をお取扱しておりますので、お気軽にご相談下さい。お問い合わせ心よりお待ちしております。