一后一兆

一后一兆は石川県出身の蒔絵師で、あまり素性は知られていないものの「水蒔絵硯箱」が美智子皇后の御買上となるなど、輪島塗の名人として知られております。 その作品の特徴は、豪華絢爛な作風であると言えます。 棗の作品が人気を博し …

池田 瓢阿

初代 池田瓢阿 明治14年(1881)~昭和8年(1933年)和歌山県に生まれました。本名は池田善太郎と言います。大阪に移住したのちに中学校の漢文教師となり、その頃から竹芸を学びました。その後、益田鈍翁に認められ『瓢阿』 …

箕浦 竹甫

箕浦竹甫は、兵庫県篠山市の指定重要無形文化財に指定されている工芸師です。 兵庫県の篠山という地区は、至る所に竹藪があり徳島県の有名な阿波踊りの歌詞の一節にも「篠山通れば竹ばかり」と言われるほどです。篠山の竹は雲紋竹という …

葛飾 北斎

『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』、彼方に見える富士を背景に、そびえ立ち崩れ落ちようとする大波と、必死に耐える小舟の姿。 浮世絵界で最も著名な人物であり、世界的にも有名な浮世絵師・葛飾北斎によって描かれたその作品は、日本文化 …

永楽 善五郎

永楽善五郎は千家十職の一つである土風炉・焼物師であり、代々土風炉や茶碗を制作している京焼の家元です。当代は十七代目となります。 千家十職とは、千家の流れを汲む茶の湯の道具を代々に渡って制作する人たちのことを呼び、この「千 …

井尾 建二

1945年香川県高松市に井尾建二は、金工家である井尾敏夫の次男として生まれました。 大学時代に父から錬金・彫金の技術を学びます。 1971年には伝統工芸新作展に初入選しました。 以降、連続出品をするとともに全国各地で個展 …

飯塚 小玕斎

1919年飯塚小玕斎(いいづか しょうかんさい)は、父である竹工芸家 飯塚琅玕斎の次男として生まれます。 本名は成年(しげとし)と言います。 飯塚小玕齋は元々は家業を継ぐつもりはなく画家になることを目標にしていました。 …

北大路 魯山人

北大路魯山人(本名・房次郎)は波乱万丈の人生と、その多才な才能を生かした作品が知られる人物です。作品は篆刻や陶芸、絵、書、漆芸など多岐に渡る他、美食家としても有名です。 魯山人は1883年に京都に生まれますが、生まれる前 …

堀安右衛門 般若面

堀 安右衛門

現代能面師の代表的な人物である堀安右衛門。制作作品は主に中世の古面写しなどで、その技量の高さから古面の修理なども行っています。 初代堀安右衛門(本名・博之)は京都・福知山の生まれで、1953年頃より謡曲や狂言を習い始めま …

正岡 子規 

「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」奈良・法隆寺の秋を詠った有名な俳句、この一句を詠んだのが俳人・正岡子規です。 子規は1867年に、伊予国(現愛媛県松山市)で松山藩士の長男として生まれました。幼い頃から漢詩や書画を好んだ …

川瀬 表完

川瀬表完は、江戸時代末期に京塗師であった初代・木村表斎を祖先に持ち、その技法を代々受け継いできた京塗師で、当代が川瀬表完を名乗ります。現在は三代目となります。 川瀬家は初代の千太郎から始まり、二代が繁太郎、三代が厚、四代 …

木庵禅師 書 軸

木庵 性瑫

木庵性瑫は、1655年に明から日本へと渡った黄檗宗の僧侶です。 1611年に現在の中国福建省で生まれ、16歳のころ出家しました。その後は大陸各地を巡りつつ修行を行い、1648年、黄檗山にて隠元隆琦に学びます。 1655年 …

松花堂 昭乗

寛永の三筆、近衛信尹・本阿弥光悦と並ぶ能書家、松花堂昭乗。書だけでなく絵画・茶道にも秀でた文化人です。 1582年、和泉国堺に生まれ、1593年には同じ三筆の一人、公卿・近衛信尹に仕えました。1598年に出家し石清水八幡 …

エミール・ガレ

エミール・ガレは、父シャルル・ガレと母ファニー・レーヌメールとの間に1846年フランス北東部のナンシーで生まれます。 両親は陶磁器とガラス器を扱う店舗をナンシーに構えていました。 1858年から1864年までナンシー帝国 …

清瀬 一光

加賀蒔絵を代表する作家の一人が「清瀬一光」さんです。 加賀蒔絵とはその名の通り江戸時代に加賀藩で作られた蒔絵技法の事を言います。 加賀藩の三代目藩主であった前田利常は文武の一環の一つとして京都から「五十嵐道甫」江戸から「 …

源 朝臣

源朝臣は、村上天皇から枝分かれした氏族で、姓を朝臣(あそん)といいます。 源氏(みなもとうじ)は、二十一流派があると言われており、その中で特に格が高いのは、村上源氏(源朝臣)であります。朝臣(あそん)とは、天武天皇が68 …

伊達 政宗

「独眼竜 伊達政宗」といえば歴史に詳しくない方でも聞いたことがあるのではないでしょうか? 伊達政宗は戦国大名として圧倒的な知名度を誇る人物です。戦国時代を戦い抜き、江戸幕府のもとでは仙台藩藩主として領国を治め発展させまし …

安倍 基

安倍基の作品は、素材にこだわりを持ち柔らかく弾力性があり、編組に適した大分の竹を使用しています。材質を生かした造形の創作を行い、代表作に花籃「山陵」や手付矢羽文手付盛籃「翼揚」などがあります。1990年に西部工芸展大賞受 …

上野 喜蔵

上野喜蔵は、上野焼、八代焼の祖と言われています。もとは尊楷と言う朝鮮半島の陶工になります。文禄の役(1592~1593年)後、加藤清正に従って来日しました。豊前国(福岡県)小倉藩主細川斎三に招かれて、慶応10年(1605 …

秦 蔵六

「秦蔵六」は日本を代表する鋳金家の名です。 当代で六代目となります。 「秦蔵六」の名は江戸の末期から代々、伝統の鋳金技法と共に継承されてきました。 初代蔵六は文政6年(1823年)に当時の山城国(京都府)に生まれ。 「二 …

四代 赤沢露石

四代(当代)赤沢露石(赤沢正中)は、二代赤沢修三の孫にあたります。 京都で代々続く交趾焼(コーチやき)の家に生まれ、京都市立日吉ヶ丘高校美術科を卒業後、交趾焼を祖父の二代赤沢露石(修三)より修得します。 日本伝統工芸展に …

川之邊 一朝

「川之邊一朝」は幕末から明治時代の幸阿弥派の伝統的な蒔絵を伝承した蒔絵師です。 「川之邊一朝」の代表作品として11年もの歳月を費やして完成させた超大作「菊蒔絵螺旋御用棚」があります。 「川之邊一朝」は幼児期より書籍を好み …

河井 寛次郎

「河井寛次郎」という名をみなさん聞いた事はありますか? 大正・昭和にかけて京都を拠点に活動した日本を代表する陶芸家の一人が「河井寛次郎」さんです。 河井寛次郎氏は島根県に生まれ中学生のころから陶芸家を目指していました。 …

酒井 抱一

みなさん「酒井抱一」という人物をご存知でしょうか? 「酒井抱一」は江戸琳派を代表する絵師で俳人の一人です。尾形光琳に私淑し琳派の雅な画風と俳味を取り入れた詩情ある洒脱な画風に翻弄したことでとても人気となり江戸時代琳派の祖 …