皆様、こんにちは。 緑和堂 名古屋支店の八木でございますm(__)m
名古屋の池下駅で2022年2月1日よりオープンさせていただいてから、多数のお客様にご来店していただき、大変うれしく思います(^^)/
天候の悪い中、足を運んでいただいたお客様にも感謝しかありません。
今回、ご紹介させて頂くお品物は荒川 豊蔵 作『粉吹 茶碗』になります。
荒川豊蔵は、日本で最初に人間国宝に認定された内の一人で、昭和を代表する美濃焼の陶芸家として有名です。
今回のお品物の箱書右上にもあります、粉吹(こふき)または粉引(こひき)というのは、技法の名称で李氏朝鮮から日本に伝わった陶器が始まりです。
ベースの粘土の上に、白化粧という白い泥をかけ、釉薬をかけて焼く技法のことを言います。
また、左下には虎渓山(こけいざん)と書いてありますが、美濃の伝統を生かしながらも、一般家庭向けの陶器を提供したいという思いがあり、二人の息子と「水月窯」を築き上げます。この水月窯の場所が「虎渓山」です。
水月窯の運営は、実質、二人の息子が中心になって行い、荒川豊蔵は、時折やってきては、大萱(おおがや)の窯では焼くことのできない染付・粉引・赤絵・唐津などの作品を作陶していたそうです。
志野の復興に人生をかけ、成し遂げた荒川豊蔵ですが、志野や桃山陶にとどまらず、美濃の伝統を技術的な面から追求し現在に伝え残した、新しい視点の荒川豊蔵を感じられるお品物となっております。
今回のお品物は荒川豊蔵の作品の中でも箱書にある「大萱」という事から初期に作られたものという事と、商品価値の高い茶碗に加え唐津風という珍しい物でした。
傷や汚れも無く、専用の木箱もありましたので、今回の評価額となりました。
共箱がない場合や状態によっては評価額が変動致しますのでご了承下さいませ。
緑和堂では、荒川豊蔵の作品の取り扱いを強化中でございます。
もちろん、それ以外のお品物も取り扱い可能ですので、ご自身のコレクション整理やお片付けで出てきたお品物等ございましたら、是非お気軽にお問合せ下さいませ。
お客様からのお問合せ心よりお待ちしております。