皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回成立致しましたお品物はこちらになります。
金谷五郎三郎 作「純銀張交趾盃」でございます。
金谷五郎三郎さんは、江戸時代より前から続く京都を代表する錺鋳物師の名跡です。
特徴的な風合いを生む独自の金属着色法は「五郎三色」として知られ、父子相伝の技法として今に受け継がれています。
金谷五郎三郎さんの作品の中で人気の作品は、「五郎三色」で彩られた鉄や銅、銀で作られたやかんです。
製作された年代がいつかによって変わるのですが、明治の作品ですと評価額で100万円や200万円を超えてくるものもあります。
今作は十三代による交趾盃です。
十三代は珍しく、金谷家の血筋の者ではない方が襲名されました。
金谷家が血筋以外の者に技法を伝えることは異例中の異例だったようですが、十三代の高い技術力が襲名という結果に繋がったのでしょう。
今作はやかんなどに比べるととても小ぶりな作品になります。
無名作家の盃の場合、相場は1,000円前後となりますが、金谷五郎三郎さんの作品であることから、上記の評価額となりました。