皆様、こんにちは。 緑和堂 名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂くお品物は加藤 孝俊 作『白天目茶碗』です。
こちらのお品物は安城市にお住まいのお客様から出張買取のご依頼をしていただき、お譲りいただいたお品物になります。
加藤 孝俊は、油滴天目の第一人者と呼ばれています。
代々染付磁器を製作する窯元「真玉園」の嫡男として生まれます。
家業の「真玉園」を継ぎながらも、48歳の時に、「中国宋時代の陶磁を再現」という夢を果たすため、長年蓄積した窯業化学の学識を生かして宋窯陶磁に取り組みます。
以降、油滴天目・青瓷・月白釉など中国釉薬を使った作品を次々と世に送り出し、高い評価を受けます。技法はもちろんのこと芸術性の高い「美しい」作品には美術館からの買い上げが相次ぎました。
今回のお品物は、白い釉薬を使用した白天目茶碗で加藤孝俊の作品の中でも高評価を得ている油滴天目ではありませんが、作家自体は大変人気があり、専用の木箱もあり、保存状態もよかったため、今回の評価額とさせていただきました。
好評を得ている油滴天目であれば高値の評価額となります。