皆様、こんにちは。 緑和堂 名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂くお品物は宮川 香雲 作『巻貝 香合』なります。
こちらは名古屋市中区にお住いのお客様よりお譲り頂きましたお品物になります。
宮川香雲は真葛焼で有名な宮川香齋から分家した、京焼・清水焼の窯元で、現在3代目が活躍しています。
初代 宮川香雲は、真葛焼 二代 宮川治兵衛香齋(善翁)の三男として生まれます。治兵衛香齋の子は、長男が三代 光誉香齋(こうよ こうさい)、次男が四代 永誉香齋(えいよ こうさい)となり、真葛焼を発展させていきます。
三男として生まれた初代 宮川香雲は宮川香斎から分家し、1946年に龍谷窯を開き、京焼・清水焼を発展させていきます。
その力が認められ、大徳寺 小田雪窓官長より「香雲」の名を授かります。
二代 宮川香雲は初代の長男として1938年に生を受け、1982年に二代目を襲名します。
京焼色絵、乾山・仁清・道八風、金襴手を得意として、その実力を遺憾なく発揮しました。
三代は1966年に二代の長男として生を受け、父や祖父からの指導を受け、力をつけていきました。三代目は、初代・二代と積み重ねてきた京焼の伝統を引き継ぎつつ、新たな表現に挑戦しており、2017年に三代 宮川香雲を襲名しました。
今回のお品物は宮川 香雲の香合で、香合の内側には金襴手で彩色が施してあり、欠けやひび割れもなく綺麗な状態で専用の木箱に保管されていた為、今回の評価となりました。
欠けやひび割れがある場合や、専用の木箱が無いなど状態によっては評価が変動致しますのでご了承くださいませ。