皆様こんにちは、緑和堂京都本店です。今回ご紹介させていただきますお品物は。小倉遊亀 作 『巨匠を偲ぶ』です。
まず初めに作者である小倉遊亀 について、ご紹介させていただきます。小倉遊亀は、滋賀県出身の画家で女性初の日本美術院理事長となり、105歳でお亡くなりになるまで精力的に絵を描き続けた情熱は多くの人を魅了しました。
小倉遊亀の作品は身近なものを題材にした人物画や静物画を多く描いております。代表作としましては「径(こみち)」でご存知の方も多くいらっしゃることかと思います。この作品は作家が71歳の時の作品であり、母親の後ろを歩いていく子供と犬がほほえましく描かれているなんとも小倉遊亀らしい作品といえるでしょう。代表作の「径(こみち)」からも小倉遊亀は日常の身近なものを描くことで近代的な表現が明確に打ち出されていると感じることができます。
今回のお品物、『巨匠を偲ぶ』は限定で300枚作られた木版画であり、小倉遊亀の得意とする日常的な物を切り抜いた温かみのある作品でありながら鮮やかな金が豪華さを感じさせるような作品となっています。