皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回、お客様からお持ち頂いた商品はこちら!
川瀬巴水作の『芝増上寺』という版画作品でございます。
川瀬巴水は東京生まれの大正から昭和初期にかけての木版画家です。
新版画という、版画を分業制にした当時の新しい技法により次々と作品を生み出し、国内外から多くの評価を受けました。
巴水の作品は特にアメリカで好評だったのか、昭和5年と昭和11年にアメリカのトレド美術館にて作品を出品しました。
その影響が面白いことに現代の私たちにも及ぼしています。それは、あのアップル創業者のスティーブ・ジョブズが、幼い頃の友人の家に飾られていた巴水の作品を目にしたからです。
スティーブ・ジョブズはそれ以来、巴水の作品の美しさに魅了され、2011年の亡くなる際にも寝室には巴水の作品が飾られていたそうです。
iphoneなどを生み出した天才の「美」へのこだわりは、川瀬巴水がきっかけで生まれたのかも知れません。
今回の『芝増上寺』という作品が制作されたのは大正14年です。
約100年も前の作品ですが、状態がとても良く、版画ならではの美しさが残っているため上記の評価額となりました。
緑和堂では川瀬巴水の作品の取り扱いを強化中です!
また、日本画や西洋画の絵画をはじめ、陶器、茶道具、食器、刀剣など幅広く取り扱っております。
気になるお品物がございましたらぜひ緑和堂までお問い合わせください。