こんにちは!緑和堂大阪支店です。
4月も中頃に入り、気温もだいぶ暖かくなってきましたね
今回は冬から春にかけて咲く梅を描いたお品物のご紹介です。
ご紹介させていただきますお品物は秋野不矩「紅梅」です。
秋野不矩といえば日本画を描く女性作家では必ずといっていいほど名前があがる日本を代表する作家さんですね。
離婚されていますが元夫は日本画家の沢宏靱と一流の画家家族です。
人気の理由の一つは見たものを描く写実とは異なり想像力に重きを置き、自由でのびやかな表現がなされていることです。
またインドを愛した女性画家としても有名で、インドを題材にした絵を多数世に残しております。インド作品が晩年に多いことも相まって相場と致しましてもインド作品の方が評価が高い傾向にございます。
今作の紅梅は軸装されたお品物となり、二重箱にて大事に保管がなされておりました。評価のポイントとして状態は問題ございませんが、構図が暗めを基調としており、通常の明るい作品に比べますと評価は少し低くなります。
しかしながら暗さに映える紅梅の図が見事なメリハリのある作品のため今回こちらの評価となりました。