皆様、こんにちは。 緑和堂 名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂くお品物は十三代 中里太郎右衛門『鵬雲斎 書付 唐津茶碗』になります。
こちらは名古屋市天白区にお住いのお客様よりお譲り頂きましたお品物になります。
十三代中里太郎右衛門は1976年に国の重要無形文化財保持者として認定された十二代 中里太郎右衛門の長男として生まれ、1992年には佐賀県の重要無形文化財に認定されました。
古唐津を再興した父の十二代 中里太郎右衛門に続き、十三代 中里太郎右衛門は復興した古唐津から新たな唐津焼の創造という役目を受けました。
その創造の1つがトルコブルーで、ヨーロッパや中東諸国を歴訪した経験を活かして青釉によるトルコブルーの「翡翠唐津」の作風を創作しました。また、代々受け継がれている叩き技法に、中国的な装飾や技法を加えた作風も創造的特徴の一つといえます。
十三代 中里太郎右衛門は伝統ある中里家を維持していくために古唐津スタイルを堅持しながらも、芸術性の高いモダンな唐津焼を求めました。こうした努力もあり、中里家の躍進に大きく貢献した人物の一人です。
今回のお品物は、十三代 中里太郎右衛門による茶碗に加え、鵬雲斎の書付もあり作品自体の状態も良く、専用の木箱もありましたので、今回の評価額となりました。
お品物の状態によっては価格が変動致しますので、ご了承下さいませ。