皆さんこんにちは、緑和堂京都本店です。
今回ご紹介するのは「古南鐐二朱銀」です。
古南鐐二朱銀は明和9年(1772年)から天明8年(1788年)に製造を中止され、寛政12年(1800年)に再度発行された銀貨です。当時は、~1個=銀~gといった、金や銀の重さで価値の決まる秤量貨幣(しょうりょうかへい)が流通していた西日本と、小判や一分判などの金貨が流通していた東日本とで両替が必要でした。江戸幕府は変動するレートを固定し、両を単位とする通貨に統一するために南鐐二朱銀が発行されるようになりました。
表には「以南鐐八片換小判一両」と書かれており、これは「八枚で小判一両に換えられる」という意味で二朱の額面がある事を指しています。
特徴としては表面には「以南鐐八片換小判一両」、裏面には「定常是銀座」の文字が書かれており、後に発行される新南鐐二朱銀と比べて大きく重たいことです。
古南鐐二朱銀は銀の品位が97.8%と高い事や市場での流通量も多くなく、人気が高いことからレプリカ品も流通しております。
今回のお品は専門機関の鑑定書などはありませんが、大きさや重さ、デザインなどから信用できる物だと判断したため上記の評価となりました。
緑和堂では美術品以外にも金貨や銀貨などの古銭も取り扱っております。
コレクションの整理や遺品などの整理の際は是非緑和堂までお声掛け下さい。