大矢亮 『ラ・ピュセルの旗』

皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。

今回ご紹介させていただきますお品物は、大矢亮 作『ラ・ピュセルの旗』でございます。

大矢亮(おおや あきら)は、名古屋出身の油彩画家です。

6歳の時から絵画教室に通い、絵と共に過ごしてきました。1998年に愛知県立芸術大学日本画科を卒業後、同年の院展にて初入選を果たします。2000年に大学院を修了してからも愛知芸大との関わりは続き、大学の模写班で長年模写事業に取り組みました。そこでの技術も生かしながら、多くの作品を製作しております。

大矢亮の作風として、物語の世界のようなファンタジー性やフィクション性を取り入れた絵画が挙げられます。幼少期より物語を考えながら絵を描くことを好み、それが現在の画風につながっています。

本作『ラ・ピュセルの旗』で描かれるのはジャンヌ＝ダルクです。馬上で純白の旗を掲げ、戦場を駆け抜ける聖女の姿は息を飲むほどに壮観です。日本画技法で描かれた西洋史の伝説は、大矢亮の日本画への革新的な態度や世界観をよく表しているといえます。

今回は油彩画本品、額ともにとても良い保存状態であったため、こちらの評価とさせていただきました。