鬼頭 鍋三郎 作『雪の那須岳』

皆様、こんにちは。緑和堂 名古屋支店でございます。

今回、ご紹介させて頂く作品は鬼頭 鍋三郎 作『雪の那須岳』になります。

鬼頭鍋三郎は1899年、愛知県名古屋市千種区で生まれの洋画家です。
学生時代から油絵を親しんでおり、明治銀行での就業を経ての1923年、上京して洋画家の岡田三郎助に師事します。そののち洋画家の辻永にも師事し油絵の腕を磨きました。
光風会を中心に活躍し、31年には光風会会員となり、のちに理事長も務めます。様々な展覧会で評価を得ながら、68年には愛知県立芸術大学の教授職も務め、70年には勲三等瑞宝章を受章するなど多くの業績を収めております。

今回の作品は風景画であり、降雪した雪が少しづつ溶けた山肌を繊細に表現した作品です。
綺麗な青空の中に立派に聳え立つ那須岳が印象的で、力強さと迫力の中に重厚感が感じられます。

作品自体にもヤケや剥がれもなく、綺麗な状態で保管されていた為、今回の評価額となりました。

ヤケや剥がれなど、お品物の状態によっては評価額が変動致しますのでご了承下さいませ。