皆様こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介させていただくお品物は、中西繁『メルトーラにて』になります。
まず初めに中西繁についてご紹介させていただきます。
中西繁は1946年、東京都に生まれました。
1969年に東京理科大学工学部建築学科を卒業後、建築家として働く傍ら数々の美術展に出品を続け、現代洋画精鋭選抜展にて金賞を受賞後、個展「哀愁のパリ」で画家としてデビューしました。
その後はヨーロッパの各地を旅しながら「逸楽と憂愁のプラハ」「エーゲ海の旅」など、毎年個展で発表しています。
画家と建築家、二足の草鞋で活動していましたが、2000年5月に画業一本へと転身しました。
2001年には、廃墟を描いた一連のシリーズ作品のうちの1つである「棄てられた島2001」で33回日本美術展覧会 特選を受賞しています。
今回の作品である『メルトーラにて』も、氏がヨーロッパの各地を旅した際に見た風景を切り取った1枚です。
メルトーラはポルトガル南東のベージャ県に位置する村です。高所から見下ろしたメルトーラの街並みが描かれた作品で、白い壁に赤の屋根のコントラストが美しい作品です。「廃墟」シリーズや雨の街など、低彩度の作品を多く制作している中、こちらの作品は比較的彩度の高い珍しい作品となっております。
今回の作品は保存状態もよく、箱等の付属品もそろっていたためこちらの評価額となりました。作品の状態によっては評価額が変動する場合もございますのでご了承ください。
緑和堂では、中西繁の作品を集めております。
絵画以外にも骨董品・貴金属等もお取り扱いしていますので、お気軽にお問い合わせください。