皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介いたしますお品物はこちらです!
加藤孝造 作『志野湯呑』でございます。
加藤孝造は岐阜県出身の陶芸家です。
可児市に窯を開き独立しますが、それまでは、同じく岐阜の陶芸家である5代目加藤幸兵衛に陶芸の指導を受けました。
若いころには絵画にも携わっており、日展の洋画部門ではその回の最年少受入選になるほどでした。
しかし、地元である美濃陶芸の道を志し、桃山時代の志野・瀬戸焼の再現に取り組んでいた荒川豊蔵(「志野・瀬戸黒」人間国宝)に師事します。
平成22年には、重要無形文化財「瀬戸黒」の技術保持者(人間国宝)に認定されます。
現在は、美濃陶芸会会長として、美濃陶芸の発展に尽力する中、若手陶芸家を集い「風塾」を創設します。後継者の育成にも力を注いでいます。
今作は日用品としても使われる湯呑になります。小柄な作品ですが、志野焼と加藤孝造の美的価値を味わうには十分なお品物です。
評価ポイントとしては、湯呑は日用品になるため茶碗や壺に比べるとリーズナブルになることです。日常的に使われることを加味した評価になりますが、今作は欠けや汚れなどがなく綺麗であり、共箱もあることから上記の価格となりました。