皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介するお品物はこちらです!
三浦竹泉 作『赤絵香炉』でございます。
三浦竹泉は京焼の窯元の名前で、明治時代から続いております。
茶道具、特に煎茶道具を得意としており、京焼の中でも人気のある窯元です。最近では海外でも人気があり、中国でも高い評価がついております。
初代は1853年の京都に生まれ、30歳の時に五条坂にて独立、窯を構えます。先進的な意識が強く、ヨーロッパの色彩技術を取り入れるなど京焼の革新を行いました。
二代は初代の長男として生まれ、初代の死後、竹泉を襲名します。初代に劣ることのない無類の才を発揮しましたが、わずか5年後に亡くなります。
三代は初代三浦竹泉の末子にあたる方になります。二代の早世もあり、1921年には三代を襲名します。その後10年ほどで、家督を四代(二代の長男)に譲りますが、その後も自身は「竹軒」と名を改め、制作を行いました。
四代は昭和期に長く竹泉として活躍され、煎茶器をはじめ多くの作品を残されました。
現在は五代が当代となります。製作の傍ら、京焼研究にも注力された方で、京焼歴史研究の第一人者とも呼ばれています。
今作の火屋に”銀製”の刻印はありませんが、くすみや質感から銀製と判断できます。火屋が何で出来ているかも大きな評価ポイントとなり、また、残念ながら共箱がありません。共箱の有無でも評価が変わってきますので、以上を考慮し上記の価格となりました。