皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回お客様からお譲りいただきましたお品物はこちらです!
山田想 作『酒器』でございます。
山田想は、常滑焼の陶芸家であり、人間国宝である三代山田常山の孫になります。
1979年愛知県常滑市に生まれ、常滑市立陶芸研究所で陶業を学びました。その後、岐阜県多治見市にある「共同工房 スタジオマーヴォ」にて制作し、常滑に戻ってから祖父である三代山田常山と四代山田常山の指導を受けました。
常滑焼とは、愛知県常滑市を中心とした知多半島内で採れる陶土を使用して作られる陶器です。鉄分が含まれている赤色の土肌を活かした作品が多く、朱泥と呼ばれる常滑焼特有の色合いが特徴です。
特に急須が有名で、本体・蓋・摘み・取っ手・注ぎ口の5パーツを組み合わせて作られる常山急須は実用性と見た目の美しさを兼ね備えています。
一方こちらの、登り窯で青釉を窯変させて作られる美しい青色の作品は、山田想さん独自の技法です。伝統的なスタイルも残しつつ現代的な作品を生み出しています。
今回のお品物は、ビーチリゾートの透き通った海の色を思わせる青色の酒器になります。青色の美しさだけでなく、酒器の底部も水面の煌きのような作りになっています。共箱はないものの、セットになっている事や状態が良いことから上記の評価となりました。
緑和堂では陶器に加え、絵画や彫刻などの美術品を幅広く取り扱っております。気になる作品などお持ちでしたらいつでもご相談ください。
お客様のご連絡を心よりお待ちしております。