手塚時計 モンブラン 置時計

本作は、出光興産創業60周年の記念に制作されたゼンマイ式の置時計です。

手塚時計の歴史は、1909年に工具商の「手塚商店」を創業したことから始まりました。1945年に社名を「手塚時計株式会社」に変更し、戦後まもなく鳩（カッコウ）時計の製造を開始。特に木製の鳩時計「POPPO」シリーズで知られ、昭和の家庭用掛け時計市場で人気を博しました。

本作は、ウエストミンスターチャイム(ロンドンの時計塔「ビッグ・ベン」が奏でるメロディー)と同じく、8日巻、毎時の15分、30分、45分、正時に音が鳴る仕組みになっています。
味わい深い木の質感や上品な金の輝き、緻密に彫られた銀の装飾が魅力的で、ずっしりとした重さもアンティーク好きに刺さるポイントかと思います。

本作は1971年に購入されたものですが、音鳴りが確認でき、状態も比較的良かったことなどから上記の査定結果となりました。