山本 陶秀

山本陶秀は「備前焼」で国の重要無形文化財(人間国宝)に認定された人物で「茶器の陶秀」といった別名を持っているほど、茶器では備前焼の中でも山本陶秀の作品が完成度が高い人物として有名です。 1906年に岡山県備前市伊部で生ま …

香取 正彦

平和を願う梵鐘制作で有名な香取正彦は、国の重要無形文化財に認定された鋳金師です。 同じく鋳金師であった香取秀真の長男として東京都に生まれた香取正彦は1916年から3年間は太平画会研究所にて洋画の勉強をしておりました。19 …

近藤 悠三

近藤悠三は「染付技法」にて1977年に国の重要無形文化財に認定された京都府出身の陶芸家です。 染付とは、白い磁気に酸化コバルトを原料とする「呉須」で絵付けを施した後に透明な釉薬を掛けて焼き上げたものをいいます。もともとは …

大角 幸枝

大角幸枝は静岡県出身の、「鍛金」にて2015年に人間国宝に認定された金工師です。 鍛金とは、金槌等を使い金属を叩いて加工する技法のことをいい、大角幸枝は鍛金・彫金・布目象嵌といった技法を駆使して作品を制作しております。彫 …

大場 松魚

大場松魚は「蒔絵」で国の重要無形文化財(人間国宝)に認定された石川県出身の蒔絵師です。 大場松魚といえば、「平文」の技法を現代に蘇らせたことで有名です。 「平文」とは、もともと奈良時代に中国から平脱という名前で伝達されて …

松田 権六

松田権六は、「うるしの鬼」とも称された漆芸の第一人者です。 石川県に生まれた松田権六は、7歳のころから蒔絵の修行を始めて石川県立工業学校を卒業後に上京し、東京美術学校に入学しました。 卒業後は志願兵や東洋文庫で朝鮮楽浪出 …

磯井 如真

磯井如真は1956年に「蒟醤」にて人間国宝に認定された漆芸家です。 蒟醤とは、漆芸の加飾技法の一つで漆の表面に剣という彫刻刀で文様を彫り、その凹みに色漆【いろうるし】を埋めて研ぎ出し、磨き仕上げるものです。線刻の美しさが …

清水 卯一

清水卯一は1926年生まれの、京都出身の陶芸家です。 鉄釉陶器の人間国宝として京焼を中心に、花瓶・茶道具を中心に様々な陶器陶芸作品を制作しました。 数か月の間でしたが人間国宝・石黒宗麿に師事し、その後日展・日本伝統工芸展 …

飯塚 小玕斎

1919年飯塚小玕斎(いいづか しょうかんさい)は、父である竹工芸家 飯塚琅玕斎の次男として生まれます。 本名は成年(しげとし)と言います。 飯塚小玕齋は元々は家業を継ぐつもりはなく画家になることを目標にしていました。 …

鈴木 蔵

鈴木藏(蔵)は志野の人間国宝に認定されている陶芸家です。 1934年、岐阜県土岐市に生まれ、父は製陶会社の研究員でした。幼い頃より父から作陶の基本を学んだ他、陶芸家・荒川豊蔵や加藤土師萌に学び、桃山時代より続く志野の研究 …

上村 松園

上村松園は近代日本画家の中でも珍しい、女流画家として活躍した人物です。彼女によって描き出される凛とした佇まいの女性の姿は、追求し続けた「真・善・美の極致に達した本格的な日本画」の姿を現在に伝えています。 松園は1875年 …

石黒 宗麿

石黒宗麿は昭和30年に重要無形文化財保持者(人間国宝)制度が生まれた時に富本憲吉、濱田庄司、荒川豊蔵といった人物とともに初めて陶芸界から受賞した富山県出身の陶芸家です。 県立富山中学の中退など様々な経験を経て、中越汽船会 …

江里 佐代子

江里佐代子は京都に生まれた、諸工芸の截金の分野にて重要無形文化財に認定された截金師です。 京都の刺繍家の家庭に生まれた江里佐代子は学生時代に日本画と染色を学び、1974年に仏師である江里康慧と結婚後に截金に出会います。截 …

中島 宏

中島宏は青磁で国の重要無形文化財に認定された佐賀県出身の陶芸家です。 1941年に磁器を焼く窯元に生まれた中島宏は、若いころは今でいう3Kの仕事であった家業を好きになれずにいました。そんな中島宏の転機となったのは、父親に …

濱田庄司 「柿釉青差扁壷」

濱田(浜田) 庄司

濱田庄司は益子焼の陶芸家として、現在でも非常に高い人気を誇っている人物です。単純ながらバランスのよい造形と、そこに描き出されるシンプルな釉の文様がよく調和していて、素朴ながら味わい深い作品となっています。 濱田は1894 …

加藤孝造

加藤孝造は岐阜県出身の陶芸家です。 可児市に窯を開き独立しますが、それまでは、同じく岐阜の陶芸家である5代目加藤幸兵衛に陶芸の指導を受けました。 若いころには絵画にも携わっており、日展の洋画部門ではその回の最年少受入選に …

山崎 朝雲

山崎朝雲は明治~昭和時代に活躍した、「大葉子」という作品が有名な彫刻家です。 福岡県に生まれた山崎朝雲は、初め仏師である高田又四郎のもとで伝統的な木彫の技術を学びました。 元々、幼少のころから彫刻の世界に興味を持ち続けて …

金城 次郎

金城次郎は沖縄県で初めて国の重要無形文化財「琉球陶器」保持者(人間国宝)に認定された陶芸家です。 大正元(1912)年に沖縄県に生まれ、大正13(1924)年に壺屋の名工である新垣栄徳に従事し、昭和21(1946)年に独 …

荒川 豊蔵(豊藏)

荒川豊藏(あらかわとよぞう)は岐阜県多治見市に生まれ、京都の宮永東山窯で工場長を務めたことから陶芸の道が始まりました。そこで、北大路魯山人と出会い、その際に、神奈川県鎌倉市山崎にある星岡(せいこう)窯へ招かれ、古陶磁の知 …

高橋 敬典

茶の湯釜の人間国宝にも認定された高橋敬典。その生涯を茶釜制作にささげた作品は、伝統技法と現代的な造形が組み合わされた気品ある仕上がりとなっています。 敬典(本名・高治)は、1920年に山形の鋳物製作所に生まれました。19 …

音丸 耕堂

人間国宝(重要無形文化財保持者)の漆芸家である音丸耕堂(おとまる こうどう)は、香川県高松市に生まれます。驚くことに小学校を卒業後、13歳で讃岐彫りを専門とする石井磬堂(いしい  けいどう)に弟子入りし、4年間讃岐彫りを …

赤地 友哉

赤地友哉は、石川県金沢市出身の「髹漆」(きゅうしつ)の人間国宝となっている漆器芸家です。髹漆とは、器物に漆を塗ること。また、漆を塗った器物を表します。本名は赤字外次と言い、1906年に檜物師赤地多三郎の三男として生まれま …

前 史雄

前史雄さんは沈金の技術で人間国宝(重要無形文化財)に認定された漆芸家です。 沈金とは、輪島塗の加飾技法のひとつで、漆器にノミなどの刃物で模様や絵を彫り込み、そこに金箔や金粉を刷り込んだり貼ったりする技法で、沈金の彫り方に …

藤本 能道

藤本能道は、本焼きの前に色釉により絵付けをする「釉描加彩」という技法を確立し、色絵磁器の人間国宝に認定された人物です。 1919年に現在の東京・新宿に生まれ、中学卒業後は東京美術学校工芸図案部に進みます。卒業後は文部省技 …

角谷一圭 釜

角谷 一圭

 大阪市出身の釜師。茶の湯釜の最高峰といわれる筑前芦屋釜の復元に成功し、その技術の高さから人間国宝に認定されました。  小学校に入学した頃から釜師であった父の仕事を手伝っていましたが、年月が経つにつれ自らも鋳物に興味を示 …