こんにちは。緑和堂大阪営業所です。段々と寒さが増してきました。皆様体調を崩されない様にお気をつけ下さい。
さて、今回ご紹介させていただくお品物がこちらになります。
三代目 徳田八十吉 作 「耀彩輪華文鉢」です。
こちらのお品物ですが、大振りな作品で堂々とした佇まいのとても素晴らしい作品です。
徳田八十吉は、昭和から平成にかけて活躍した九谷焼の陶芸家です。
初代徳田八十吉の孫として生まれ、金沢美術工芸大学短期大学工芸科陶磁専攻を中退してからは祖父である初代と二代目に師事し作陶を学びました。1988年に三代目を襲名してからは、国際陶芸展でグランプリ受賞や日本陶芸展で出品した「創生」がグランプリ秩父宮賜杯受賞など多くの功績を残しました。1997年に「彩釉磁器」で人間国宝に認定されます。
従来の山水画や花鳥図を作品に描く九谷焼とは違い、色の配色によるグラデーションのみで作品を仕上げる「彩釉」という技法を生み出しました。発色を良くする為に一般的な焼成温度よりも高い温度で焼成を行うのも特徴のひとつです。形も多種多様あり、一般的な花瓶の形状から幾何学な印象を受ける多面的な作品も手掛けます。青や緑の美しい色合いや独創的な形状の作品は、日本だけでなく海外からも多くの支持を受けております。
今回のお品物は、名前の通り表面には大輪の花が美しく表現されていて見ているとまるで華の中に吸い込まれる様な不思議な感覚になります。
今回のこちらの作品ですが、作品本体にも傷は無く箱も共箱と呼ばれる元からのお箱でしたが蓋が湿気で反りかえってしまっていた事と箱に汚れがあった為上記の評価となりました。