石黒 宗麿 作『絵唐津 茶盌』

石黒 宗麿 作『絵唐津 茶盌』
石黒 宗麿 作『絵唐津 茶盌』
作家名石黒 宗麿
作品名『絵唐津 茶盌』
買取方法店頭買取
ご依頼地域愛知県名古屋市中区

買取参考価格 90,000

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この査定金額になった理由

皆様、こんにちは。 緑和堂 名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂くお品物は石黒 宗麿 作『絵唐津 茶盌』になります。

石黒宗麿は1955年から始まった、重要無形文化財(人間国宝)制度の陶芸分野で日本で初となる人間国宝に認定された人物の一人です。
陶芸分野では石黒宗麿の他に富本憲吉、荒川豊蔵、濱田庄司の3名が認定されました。

石黒宗麿は1893年、富山県新湊市で医師をしていた石黒伯の長男として生まれます。魚津中学校に入学後、3年次に富山中学校に編入しますが、校内でのストライキを企てたとして中退となり、慶応義塾普通部に転入となります。
20歳の時に金沢の野砲兵第九連隊に入隊し、朝鮮に駐屯後、23歳で帰還。
25歳の頃に東京美術クラブにおいて曜変天目茶碗を見て感激し陶芸家の道を志します。
中国、満州、朝鮮各地を視察し、鉄釉にかかわる宋磁の研究を元に陶芸の技術を独学で学んだ後に、柿釉を完成させ、古陶磁の技法を駆使して日本で初めて木葉天目の焼成に成功。石黒宗麿は陶芸家として一躍有名な存在となりました。
石黒宗麿は師というものがおらず、独学で唐・宋磁器の研究をしておりましたが、東洋陶磁器研究者の小山富士夫とは関係が深く、小山富士夫と共に唐・宋磁器の研究をしていたからこそ、様々な技法の解明が出来たといわれています。

また、人間国宝に認定された鉄釉陶器に限らず、唐・宋磁器研究をもとに、唐三彩、釣窯、絵高麗、刷毛目、柿釉、唐津、宋赤絵など様々な技法を用いて作品を作り、他にもチョーク描など新技法も編み出しました。

1935年、京都市八瀬に窯を造り、柿天目、黒定窯、河南天目、木葉天目など宋時代の窯の技法を解明した功績が称えられ、1955年に鉄釉陶器の重要無形文化財(人間国宝)の認定を受けました。
1956年には富山県新湊市名誉市民を受け、陶芸研究家のために居住していた住居と工房を提供し、財団法人八瀬窯を設立。後継者の養成に努めました。1963年には紫綬褒章を受章し、1968年、勲三等瑞宝章を受章、同年6月3日、老衰のため亡くなりました。

今回のお品物は石黒宗麿の鉄釉陶器ではありませんが、代表的な作ともいえる絵唐津の茶碗であり、希少な作品であったという事、作品自体の出来も良く、石黒宗麿の弟子であり人間国宝でもある清水卯一の識箱もありましたので、今回の評価となりました。
共箱がない場合や状態によっては価格が変動致しますのでご了承下さいませ。

緑和堂では、石黒宗麿の作品の取り扱いを強化中でございます。
もちろん、それ以外のお品物も取り扱い可能ですので、ご自身のコレクション整理やお片付けで出てきたお品物等ございましたら、是非お気軽にお問合せ下さいませ。
お客様からのお問合せ心よりお待ちしております。

 

 

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