皆様、こんにちは。 緑和堂名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂くお品物は須賀 月真 作『蝋型鋳銅 獅子摘 三足香炉』になります。
こちらは、名古屋市中川区のお客様からご依頼をしていただき、お譲りさせて頂きましたお品物になります。
須賀 月真(すが げっしん)は1919年に生まれます。
須賀松園(国指定無形文化財保持者)に師事し蝋型鋳造の業に従事しました。
数多くの個展で入選を果たし、1990年には、蝋型鋳造部門で、高岡市伝統工芸産業技術保持者に認定されています。
蝋型鋳造とは、蝋の特性を生かした鋳金の技法として、古くから発達し、飛鳥、奈良期の小金銅仏の製作を始めとして広く使われてきました。
蝋型鋳造法が他の技法に比べてすぐれる利点は、蝋製原型は細工がしやすく、複雑な形態の鋳物造りに適することが出来るという事です。
また、原型の風合いの良さが鋳型を通じて鋳物にも転写されるため、艶やかな鋳肌が得られるところです。
今回のお品物は、蝋型鋳造で作られた須賀 月真の作品で、同じような銅製の香炉は多く存在しますが、こちらのお品物は作家物だけあり作りも細かく、専用の木箱もあり、保存状態も大変良かったため、今回の評価額となりました。
お品物自体の状態によっては価格が変動致しますのでご了承下さいませ。