皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回お客様よりご依頼いただきましたお品物はこちです!
十二代 坂倉新兵衛 作『萩茶碗』でございます。
坂倉新兵衛とは、山口県長門市にある萩焼の窯元の当主が受け継ぐ名跡です。
歴史はとても古く、1604年に長州藩主の毛利輝元によって李氏朝鮮から朝鮮人陶工が招致され、李勺光、李敬の兄弟が萩城下で御用窯を築いたのが始まりです。
李勺光を初代とする名跡が坂倉新兵衛であり、六代目の代に性を「坂倉」と改姓しました。
代々の坂倉新兵衛の中では十二代目の作品が人気です。十二代目は衰退しつつあった萩焼を全国に広めて救った経緯があり、中興の祖と呼ばれているからです。
特に十二代目の最晩年作や茶道家元の花押がある作品はとても貴重な物であり、評価額でも40万円~50万円もするほどです。
今作は十二代目の作品ではありますが、最晩年や茶道家元の花押がある作品ではないため、価格も落ち着く傾向にあります。
陶芸家は生前に多くの作品を残す為、全ての作品が人気になるという事ではなく展覧会出品作品や茶道家元の花押のような著名人からのお墨付き作品、技術が熟してくる最晩年作品などの価値が高くなります。
今作はそれらに当てはまらないのですが、共箱があり、欠損なども特にないため上記の価格となりました。
緑和堂では、茶道具を始め幅広い商品をお取扱いしております。お片付けでお困りな事等ございましたら、お気軽にご相談して下さいませ。