皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回お客様からご依頼いただきましたお品物はこちらです!
二代徳田八十吉 作『古九谷敬慕 捻瓢形徳利 一対』でございます。
徳田八十吉とは、九谷焼を制作する陶房の当主が受け継ぐ名跡です。1873年に初代が生誕し、大正から現代に至るまで九谷焼の伝統的な美しさと鮮やかな色彩表現で多くの人を今も魅了しています。
特に三代徳田八十吉が大変有名な方で、「彩釉磁器」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に選ばれている方になります。そして二代目はその三代目を育成した経歴を持ち、人間国宝ではありませんが技術の高さが評価されています。
二代徳田八十吉の作品は九谷焼の色彩や繊細な絵柄の表現など伝統的な技法を多く取り入れています。「徳田八十吉」という作品の代表格は三代目が作り出した魅惑的な青い釉薬が使われた作品が特徴ですが、独自の技法とは打って変わって初代や二代目は九谷焼の伝統を如実に伺うことができます。
中古相場としてはやはり三代目が人気です。また、二代目の作品においても飾るための大皿や絵柄の細かい繊細な作品は人気が高くなります。
今作は二代目の作品であること、絵柄が細かい徳利ですが、絵が全体的に施されていないこと、付属の箱があることなどを考慮し上記の価格となりました。