皆様、こんにちは。緑和堂 大阪支店です。
今回ご紹介するお品物は、アンドレ・コタボ 作『具象画』です。
こちらは大阪市福島区のお客様よりご依頼を頂き、お譲り頂いたお品物になります。
アンドレ・コタボという画家をご存じでしょうか。
ご存じない方もいるかもしれませんが、1900年代後半から世界中で活躍した画家の一人です。彼は独特なタッチの絵画を描きます。それはナイフを用いて何重にも厚く塗られた油彩画です。
1922年にフランスに生まれたコタボは美術学校に進学し、14歳の時、ゴッホの絵と出会います。そこでこの絵を複製しようとナイフで描きだしたことが、その後の彼の作風を生涯に渡って決定づけることになりました。
この作品を見ると、その厚く塗られた重厚さに圧倒されます。
油絵具の盛り上がりは最早二次元の絵画ではなく、三次元のアートなのではないかと感じるほどです。そして、状態も良く、ヒビ割れや剥がれもほぼありませんでした。
油彩画は時間が経つと劣化し、ヒビや剥がれがおきやすくなりますし、少しの衝撃でダメージを受けてしまうこともあります。
今回のお品物はその点では問題無かったのですが、額の裏側はダメージがひどく、共シールの部分は半分が解読不能となっており、こちらの作品のタイトルは分かりませんでした。
絵の状態、作家のサイン、シール、額の状態などを考慮し、今回はこの評価となりました。
もしご自宅に眠っている絵画、処分を検討している絵画がありましたら是非一度弊社緑和堂にご相談ください。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。