皆様、こんにちは。緑和堂東京支店です。
本日ご紹介いたしますお品物は、『絞り唐草文様 着物』でございます。
絞りとは、奈良時代から今現代まで受け継がれてきた「絞り染め」という染色技法を使い作られた着物のことです。
東大寺に絞り染めで制作された作品が所蔵されていることもあり、長く受け継がれた伝統的な技法なのが分かります。絞り染めの作成工程として3工程となります。
①括り(くくり)=糸で生地を括り絞る
②染め分け=染める部分と染めない部分に分ける
③染色=生地を染色する
染色を終えたあと括った糸を外すと模様になります。模様には凹凸ができており、技法や細かさによっては数年作業がかかることもあります。その為絞りの着物は高価な作品が多くございます。
また相場としては職人の手で絞られた「手絞り」、機械で絞る「機械絞り」によって変わってきます。手絞りの場合、器具を使わずに指先で少しずつつまみ糸で括り模様を作られていきます。
今回のお品物は手作業で作られたシミや汚れのない綺麗な状態のお品物になります。絞り加工のある着物は洗ってしまうと凹凸が無くなってしまうことがあるのでシミ汚れは天敵です。
サイズもしっかりとあり保存状態もとても良く、全体的に絞りの加工でデザインされた唐草が入っていたことから上記の評価となります。
保存状態及び丈などによっては価格が変動しますのでご注意ください。