皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回、お客様からお譲り頂いたお品物はこちらです!
中島千波作 『中曽根の権現桜』でございます。
中島千波は戦争が終わりを迎えた1945年に産まれました。父中島清之も日本画科としれ活躍していたのを近くで見ていたので影響を受けたのでしょう。大学は東京芸術大学に進学し日本画を学んでいきます。既存の日本画の書き方にとらわれない描き方をして新しい日本画というものを作るために日々絵を描いていました。基礎や伝統を守りながらもそこにとらわれずに描く絵は見る人の心に強く残る作品となっています。
作品の中で代表的なモチーフは「桜」でございます。これは1983年に岐阜にある根尾谷薄墨桜の見て感銘を受けたところから全国各地の桜を回ってその桜を絵に起こしてきました。中島が描くことで人に見られるようになった桜が何本もあります。作品を見てみて実際の桜も見に行くと面白いかもしれません。
今回の作品は長野県中曽根にあるエドヒガンザクラを描いたものになります。この桜は樹齢1000年と言われており樹高やく6.7mもある大きな桜の木です。太く力強い木の幹この桜の特徴であるやや小さい花が咲く所も描いてあり、風が吹いてるかの如く桜吹雪も散っていてとても奇麗な一枚になっています。
人気のモチーフである桜を題材にしたもので、目立った傷もないという事から今回の評価額となりました。作品の状態によっては評価額が変動致しますのでご了承ください。