皆さんこんにちは、緑和堂京都本店です。
今回ご紹介するのは「リュージュ 72弁 カノン」です。
リュージュはオルゴールにおいて最高峰とも言えるメーカーです。
スイスのサンクロアに生まれた小さなお店で創業者のシャルル・リュージュは時計の中に小さなシリンダーと櫛歯を組み込むことに成功し、オルゴール入のポケットウォッチを販売したのが始まりです。
その後の産業革命によって大量生産の時代になりますが、手作りにこだわったリュージュ社のオルゴールはその精工な作りが世界中で高い評価を得る事になります。
リュージュのオルゴールは中身の作りは当然ですが、箱のイタリア製の象嵌細工が非常に人気があるため、中身が無事でも箱に傷があるだけで価値が大きく下がってしまいます。
今回のお品物は72弁のものでピアノ一台分の音を出すことができ、144弁の複雑な音よりも曲によっては人気が高くなります。
また象嵌の入った箱は傷もほとんど見られず綺麗な状態で、猫足と呼ばれる人気の形の足がついています。曲も老若男女問わず知名度の高いカノンは72弁のオルゴールと相性の良いもので評価も高くなっています。
ただ、製造の年代を特定できる蓋の内側のラベルが剥がされていたことや、贈答のプレートが付けられている点など、少し評価が下がてしまう点も含めての評価となっております。
リュージュ製品は中身が不動のものでも高い人気がありますで、ご自宅やご実家で眠っているオルゴールがございましたら、是非緑和堂までお声掛け下さい。