『赤絵　一輪挿し』

皆様、こんにちは！緑和堂東京支店でございます。
今回、お客様からお譲り頂いたお品物はこちらです！
『赤絵　一輪挿し』でございます。

赤絵とは中国の陶磁器の種類になります。白磁に赤、青、黒、緑、黄の釉薬で描いたものになり、その中でも赤が多くの割合を占める作品が赤絵となるのです。中国では五彩ともよびます。赤絵は作られた時代によって様々な名前がついていて、明の万暦帝時代の「万暦赤絵」や明時代末期から清時代初期の「古赤絵」等がありその中でも特に有名なのが「万暦赤絵」となります。

赤絵が日本にきたのは桃山時代～江戸時代辺りと言われていて日本の武将が捕らえた捕虜の朝鮮人陶工から赤絵を教わると、それが各地に一気に広まっていきました。有名な所で言いますと有田焼（佐賀県）や九谷焼（石川県）は聞いたことがあるのではないでしょうか？中でも有田焼で有名な酒井田柿右衛門が何度も挑戦と工夫を行っていった末に柿右衛門様式というオリジナルの作品を生み出すまでに至りました。

この作品は一輪挿しでサイズも比較的小さく、また使用されている色も赤と緑の２色だったので、傷が少なく見た目も綺麗ですが今回の評価額となりました。作品の状態によっては評価額が変動致しますのでご了承ください。