皆様こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介させていただくお品物は、安岡亜蘭『buta』になります。
まず初めに安岡亜蘭についてご紹介させていただきます。
安岡亜蘭は1978年、神奈川県に生まれました。
2003年に東京藝術大学美術学部デザイン科を卒業し、卒業作品は東京藝術大学美術学部内の教授会が推薦した作品に贈られるサロン・ド・プランタン賞を受賞しています。
「過去と未来」をテーマの一つとして制作しており、動物や植物などの自然物と機械を融合させた未来に生きる空想上の生物を描いています。浮世絵等の日本画的要素にも影響を受けており、伝統技法と現代技法の組み合わせや、自然素材と人工素材の組み合わせなどで「過去と未来」を表現しています。
今回の作品である『buta』も、丸々としたシルエットの豚に機械的・人工的な部品が組み込まれた氏らしい作品となっております。
紙には厚みがあり日本画用の和紙として用いられる雲母麻紙を使用し、画面には銀を含んだ青みのある金箔を用いています。和紙の温かみのある風合いと冷たい色合いの金箔により、氏のテーマである「過去と未来」が表現されています。
今回の作品は、割れや欠け、キズ等なく状態は良好でしたが、共箱がなかったためこちらの評価額となりました。箱などの付属品の有無によっても評価額が上下することがございますので、予めご了承ください。
緑和堂では、安岡亜蘭の作品を集めております。
絵画以外にも骨董品・貴金属等もお取り扱いしていますので、お気軽にお問い合わせください。