皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回お客様からお譲りいただきましたお品物はこちらです!
藤田喬平 作『手吹 ヴェニス 瓶』でございます。
藤田喬平は、日本のガラス工芸の第一人者として活躍した人物です。
1921年東京に生まれ、東京美術学校に入学し当初は彫金を学んでいましたが、もともと興味を持っていたガラス工芸に彫金で学んだ技法を活かし、ガラス工芸の新たな分野を開拓しました。イタリアで学んだ色ガラスに金箔や銀箔を溶かし込んで箱型に仕上げた「飾筥」は、琳派特有の豪華絢爛なデザインも取り込み、世界的にも高く評価されました。
その後、藤田喬平はガラスの生産地として有名なヴェネツィアにある工房でも制作をするなど、ひたむきにガラスと向き合い、ガラスと共に人生を歩みました。
1997年には紺綬褒章を受章し、同年文化功労者として顕彰されました。
今回のお品物の特徴である「手吹」とは、型を使わず、手吹と呼ばれる竿で息を吹き込んで膨らませる制作方法になります。ベネチアンガラスの手法である、棒状のレースガラスを溶かし合わせて作られており、上品かつ繊細な作品となります。共箱もありお品物の状態も良いため上記の評価とさせていただきました。
緑和堂では陶器や洋食器に加え、絵画や彫刻などの美術品を幅広く取り扱っております。気になる作品などお持ちでしたらいつでもご相談ください。
お客様のご連絡を心よりお待ちしております。