皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回お客様からお譲りいただきましたお品物はこちらです。
十三代酒井田柿右衛門 『濁手柘榴文 湯呑』でございます。
柿右衛門様式の始まりは、17世紀前半に初代酒井田柿右衛門が赤絵磁器の焼成に成功したことがきっかけでした。作品の大きな特徴の一つである温かみのある乳白色の「濁手素地」、そして乳白色の素地に美しく調和する赤絵が特徴です。
柿右衛門の色絵磁器は、オランダ東インド会社によりヨーロッパの国々へと運ばれ、海外でも高い評価を得ました。陶磁器の街で知られるマイセンでは柿右衛門写しを作り、本物と同様に人気を博したそうです。
この作品の作者である十三代酒井田柿右衛門は1906年に生まれ、18世紀末に断絶してしまった濁手の制作技術を大正・昭和期に復活させました。そして1971年には重要無形文化財保持者(人間国宝)となりました。
今回のお品物は、共箱があること、そして傷や欠けなどなく良い状態で保管されていたため上記の評価となりました。
緑和堂では骨董品や茶道具に加え、絵画や彫刻などの美術品を幅広く取り扱っております。気になる作品などお持ちでしたらいつでもご相談ください。
お客様のご連絡を心よりお待ちしております。