吉田遠志(1911年 – 1995年)は、東京都文京区に生まれた木版画家・画家です。
父である吉田博から油彩画の技術を学んだ後、海外に渡り、主に野生動物を題材とした作品を制作しました。その活動の中で、動物絵本シリーズが全国学校図書館協議会主催の「絵本にっぽん賞」を受賞し、海外からも注目されるようになりました。
1972年からは版画アカデミーを開設し、後進の育成にも力を注ぎました。
吉田遠志の作品は、生物だけでなく山や水といった自然も精密に描かれている点が特徴です。父・吉田博の作品が柔らかく温かみのある表現であるのに対し、遠志の作品は明暗がはっきりと分かれた力強い作風が特徴的です。
特に高い評価を受けている作品には、動物を主題にしたものや日本の庭園を描いたものがあります。野生動物を描いた作品は、動物の躍動感を細密に表現しており、その描写の緻密さから高く評価されています。同様に、樹木を題材とした作品も高い評価を受けています。
織田信長は、戦国時代に活躍した日本随一の知名度を誇る武将です。
尾張(現在の愛知県)に生まれ、若くして織田家の当主となった彼は、型破りな発想と大胆な行動力で急速に勢力を拡大していきました。
1560年、今川義元を破った桶狭間の戦いで一躍名を馳せると、その後も戦に勝ち続け、強大な敵を次々と倒していきます。
1570年には浅井・朝倉連合軍との姉川の戦いに勝利し、1575年の長篠の戦いでは鉄砲を効果的に使い、武田勝頼の騎馬軍団を壊滅させました。この戦いは、戦国時代の戦術を大きく変える出来事として知られています。
戦いだけでなく、政治や経済の面でも革新をもたらしました。商業の発展を促すために楽市楽座を導入し、関所を廃止して物流を活性化。
また、キリスト教を保護し、南蛮貿易を奨励するなど、西洋文化を積極的に受け入れたのも彼の特徴です。一方で、仏教勢力とは対立し、1571年には比叡山延暦寺を焼き討ちし、1580年には長年敵対していた石山本願寺を降伏させるなど、徹底した弾圧を行いました。
しかし、天下統一目前の1582年、信長は家臣の明智光秀の謀反によって京都・本能寺で自害し、その生涯を閉じます。彼の死後、豊臣秀吉がその遺志を引き継ぎ、日本統一を成し遂げました。
信長の評価は今も分かれるところですが、戦国時代において革新的な戦略と政策を展開し、日本の近代化の礎を築いた人物であることは間違いありません。その生き方は、現代においても多くの人々に影響を与え続けています。
美術品として、信長自らが筆を執った書簡などが現在でも残されております。絶大な知名度を持つ武将の書簡として、高い古美術的価値を有しております。
安倍安人は、1938年に大阪府で生まれた日本の陶芸家で、特に備前焼で知られています。
若い頃から芸術家を志し、洋画家として活躍されていました。
画家として活躍する傍ら、趣味で陶器を集めており、現代備前に物足りなさを感じていたようです。その為、自ら納得いくものを造るべく、1972年から陶芸を始めました。
1986年、岡山県瀬戸内市牛窓町に築窯。茶器や花器を中心に、備前焼の制作を行います。
古備前を始めとする古陶磁を研究されており、その理論を元にした造形や焼成は国内外で高い評価を得ています。
また多くの功績が認められニューヨークのメトロポリタン美術館や台湾の故宮博物院に作品が収蔵されました。
東京、大阪、ニューヨーク、パリ、台湾など国内外で精力的に個展を開催されています。
人見友紀は、1940年に生まれ、1999年に亡くなった画家です。
日本や海外の自然風景を描いた油彩画を多く手がけました。
また、「逃亡作家」としても知られています。1972年から1973年にかけて発生した美術品窃盗事件の実行犯として指名手配され、その後、国外へ逃亡。フランスに渡った後、生活費を稼ぐために画家を志しました。
当初は路上で絵を描いて販売していましたが、やがてギリシャで人気を博し、日本にいる家族へ仕送りをするまでになりました。しかし、1986年に転機が訪れます。
日本にいる父の訃報を受け、ギリシャの日本大使館を通じて自首。その後、大阪空港で逮捕され、懲役3年半の判決を受けました。
服役中には、自身の逃亡生活を綴った『逃亡者の掟』を出版。この作品は映画化もされています。1989年に仮出所した後は岐阜県美濃市に定住し、代表作『白川郷』をはじめとする絵画の制作活動を本格化させました。
人見氏の作風は、逃亡先であったギリシャを含むヨーロッパの風景や、日本の田舎を描いた写実的な作品が特徴です。遠近法を活用しながらも、繊細なタッチで情緒豊かに表現されています。
特に、雪・川・滝などをモチーフにし、白を基調とした作品が高く評価されています。また、逃亡中に訪れた海外の風景画も、そのドラマチックな経歴と相まって高い評価を受けています。
セルジュ・ラシスは1933年、フランス南西部、スペインとの国境に位置するアンダイエHendayeに生まれました。
パリの美術学校で優秀な成績を修め、1955年よりイラストレーターとして活動を始めました。
出身地であるアンダイエはバスク海岸に面しており、幼少期から豊かな緑と荒々しい崖が共存するこの地にインスピレーションを受けて育ちました。
1959年の初個展以降、出身地のフランスを始めとしてニューヨークや東京、名古屋など世界中で個展が行われています。
大胆にデフォルメされた馬と自然を描いた作品を主に制作しており、風光明媚なバスク地方に影響を受けた明るく爽やかな画面構成が特徴的です。
紅葉や雪景色など様々な季節を描きますが、特に人気なのは春~夏にかけての緑の季節で、水面に周囲の景色が反射している様子を描いた作品も比較的人気があります。
村田蓮爾は、日本のイラストレーターであり、デザイナーです。
特にアニメ作品『LAST EXILE』や『青の6号』『シャングリ・ラ』などのキャラクターデザインで知られています。
独特のレトロフューチャーなデザインを特徴としており、精緻なディテールと未来的な要素を融合させたビジュアルが魅力です。
現在はイラストからさらにファッションデザインまで裾野を広げ、様々なメディアで活躍しています。
彼のデザインでは特にメカや少女が多く、それらを組み合わせたシリアスなデザインに高い人気を持ちます。