皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回、ご紹介致しますお品物はこちらになります。
加藤卓男 作『ラスター彩 胡姫文 酒杯』でございます。
加藤卓男さんは江戸時代から続く幸兵衛窯の六代を継いだ方であり、古代ペルシア陶器の色彩などを長年研究し、滅び去った「ラスター彩」という技法を復元させ、日本文化との融合に成功させました。
また、宮内庁正倉院より正倉院三彩の復元制作を委嘱され、約9年の研究の末、「三彩鼓胴」「二彩鉢」を納入した経緯もあります。
これらの技術の高さ、功績により、加藤卓男は国指定重要無形文化財保持者(人間国宝) に認定されました。
加藤卓男さんの高額お取引は、同じラスター彩で造られた香炉です。
金額はなんと250万円を超えるほどです。
この価格の理由は、ラスター彩という作品の価値と作品の大きさ、また、最晩年に製作されたことから、ここまで高額のお品物となりました。
今回は小柄な作品の「ぐい吞み」です。
ぐい吞みは陶磁器作品の中では評価額が低くなる傾向があり、加藤卓男の作品でも通常のぐい吞みであれば10,000円前後が相場となります。
しかし今回は、ラスター彩作品であり、通常のぐい吞みよりも評価額が高くなります。
さらに、写真からもわかるようにお客様はかなり綺麗な状態で保管されておりました。
お品物の状態、ラスター彩であることから、上記の評価額となりました。