皆様こんにちは。緑和堂名古屋支店でございます。
今回ご紹介させていただくお品物は、『端渓硯 有眼雲龍硯』でございます。
付属の証明書に記載のある「麻子坑」は清時代から採掘が始まりました、端渓硯の中では比較的新しい種類のものとなります。1960年代麻子坑の採掘を再び稼働させ、より優れた質を持った麻子坑製の硯が世に生まれました。清時代から採掘が始められたが、徐々に採掘できる量が減っていき、鉱脈が枯れたことによって、採掘停止をせざるを得ませんでした。その時代に作成された今回の硯は、作品名にもある通り龍の施しが細かで、躍動感が伝わる作品です。端渓硯の特徴でもある「石眼」などの確認が取れました。
今回お譲りいただいたお客様のご家族が書道をされていて、整理のためお持ち込みいただきました。硯の形に沿った専用の木製蓋に、端渓硯の保証となる証明書付きでした。保存状態は比較的綺麗な状態で、付属品も全てある状態でした。そのため上記の評価額となっております。
緑和堂では、硯をはじめ、書道具の査定も行っております。眠っているお品物、気になる作品等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。